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砂の女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 砂の女
製作国
上映時間147分
劇場公開日 1964-02-15
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
安部公房が原作・脚本を担当、そこに武満徹が効果的な音楽を提供している。

岡田英次はアラン・レネ監督の『二十四時間の情事(ヒロシマモナムール)(1959)』を観た時に初めて知った俳優だが、アラン・レネの作品自体が趣味に合わなかったということも手伝って、あまり良い印象は持っていなかった。
しかし、本作『砂の女』においてはかなりの個性を発揮しており、その印象は“なかなか味のある俳優だなぁ”というものへと変わった。

そこに対するのは、私の年代の人達にとっても比較的著名な岸田今日子である。
もちろん、私が知っている彼女は“おばあちゃん”な岸田今日子。
こんなに若くて妖艶な彼女に出会ったのは、今回が初めてである。

まずオープニングロールからしてインパクト大。
この時点で、本作に対しただならぬものを感じてしまった。
“オープニングでキャスティング等が表示される度に、ハンコ(印鑑)がガツンガツンと表示され、そこに独特の効果音が重なる・・・”
というものなのだが、なかなか言葉では伝えにくい類いの演出なので、興味を持たれた方は一見して頂きたい。

かなりサスペンス的要素が強い作品であり、その点だけでも十分楽しめるのだが、最終的には人生哲学的なテーマにまで話が及んでいくという、広範な守備範囲を持つバランスのとれた逸品である。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-01 21:45:42)
その他情報
作品のレビュー数 29件
作品の平均点 8.41点
作品の点数分布
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9827.59%
10517.24%
作品の標準偏差 1.03
このレビューの偏差値 36.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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