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欲望(1966) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 欲望(1966)
製作国英,伊,米
上映時間111分
劇場公開日 1967-06-03
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 大好きなミケランジェロ・アントニオーニ監督。
その作品群の中でも『太陽はひとりぼっち』の次に好きな本作。

観てから時間が経っても頭の中で色んなシーンがどんどん浮かび上がってくる。

とにかく不思議でとてつもない魔力がこめられた作品だ。


「不思議でいて騒々しく、それでいて心地よい風」が吹きすさぶ公園。

その後のゾクゾクするような現像シーン(ブロー・アップ・シーン)。
写真をどんどん引き伸ばしていって、いきなり人の手らしきモノが現れた時の、あの驚き。
すごすぎます。

そして更に引き伸ばしたら、見やすくなるどころか逆に見えなくなってしまったという顛末。

一定距離でしか見えないものは、そこに存在すると言えるのだろうか?言い切れるのだろうか?

存在の不確かさ。逆に不存在の曖昧さ。
どちらが存在するもので、どちらが存在しないものなのか?

それすらも終盤には分からなくなる。非常に哲学的な作品。
考えさせられます。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 16:01:07)
その他情報
作品のレビュー数 40件
作品の平均点 6.80点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
237.50%
325.00%
425.00%
5410.00%
637.50%
7717.50%
81025.00%
9512.50%
10410.00%
作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 52.30
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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