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《ネタバレ》 「お金」というものが重大なテーマともなっている家族群像劇。
そこに恋愛、親子の情、夫婦問題、老後の生活などが盛り込まれ、まさにてんこ盛り状態。 そこに、原節子、高峰秀子、宝田明、仲代達矢、草笛光子、淡路恵子、加東大介、上原謙、杉村春子、笠智衆、三益愛子、森雅之という凄まじいまでのオールキャスト。 ここまで大風呂敷を広げてしまうと、さすがまとまりは悪い。 ただし、ラストの笠智衆と三益愛子の出会いのシーンは素晴らしい余韻を残した。 まとまっていないようで、実はまとまっているような気もする不思議な作品だった。 また、原節子は自然な美しさを放っていて良かった。 小津作品では、どうもいびつな笑顔や役回りが目立ち、小津作品を観ている限りではあまり好きな女優ではなかったが、本作での原節子は、とても魅力を感じた。 彼女のイメージにかなり近い役柄であったような気がする。 だからこそ、彼女のナチュラルな魅力が出ていたのではないだろうか。 高峰秀子だが、彼女ほどの女優をこんな役に使うのはもったいない。 森雅之にしてもそうだ。 そして上原謙もチョイ役すぎた。 杉村春子のいじわる姑は板についていて良かったが。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-10 23:33:35)
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