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情婦マノン のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 情婦マノン
製作国
上映時間105分
劇場公開日 1950-09-01
ジャンルドラマ,モノクロ映画,犯罪もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 喧嘩し、罵りあいながらも愛し合う二人の男女。
幾たびも、別れそうになるが、そこは運命のつながりか、地獄の果てまで二人一緒。
地獄の逃避行とも言えよう。
最後は一緒に死ぬという、これしかない終わらせ方だが、そこに持っていくまでの見せ方が巧い。

特に、終盤の砂漠を彷徨うシーンが素晴らしい。
そして怖い。
アンリ=ジョルジュ・クルーゾーが創る映画の凄さと面白さが、まさにこの砂漠のシーンに凝縮されている。

愛する人が銃に撃たれて、砂漠で死に、亡骸を運んでいるうちに、徐々に腐り始め、愛する女性が醜くなっていく。
それで仕方なしに砂の中に埋める。
顔だけには砂をかけずに。
なんと哀しく、そして美しいシーンなんだろう。

愛する男女の破滅的逃避行を描いた傑作サスペンスで、この時代のフランスにしか創れないであろう作品。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-24 01:36:33)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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8228.57%
9114.29%
10114.29%
作品の標準偏差 1.07
このレビューの偏差値 41.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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