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風の中の牝雞 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 風の中の牝雞
製作国
上映時間84分
劇場公開日 1948-09-17
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 この作品は小津的ではなく、むしろ溝口的な作品である。
それは主演が田中絹代だからという理由によるものではない。
内容的に溝口的なのだ。

田中絹代演じる女性は、ひたすら健気である。
夫(佐野周二)がどんなに酷い仕打ちをしようとも、「自分が悪いのです」と言う。
これは観ていて辛い。
ここまで健気だと、観ていて辛いのだ。

途中まで「何と救いようのない暗い話だろう」と思って観ていたが、終わってみれば、心にじんわりしみいる、なかなかの良作であった。
夫婦の間で、どんな問題がおきようとも、「互いをより深く愛する気持ちを持て」ば、乗り越えられる。
ラストで語られる佐野周二のこのセリフが胸を打った。

「深く愛する気持ち」。
確かに夫婦がより深く理解し、末永く幸せにやっていくには大切な姿勢なのではないだろうか。

とても考えさせられる作品だった。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-26 21:13:01)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 6.87点
作品の点数分布
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6426.67%
7426.67%
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900.00%
1016.67%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 50.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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