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盗まれた欲情 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 盗まれた欲情
製作国
上映時間93分
劇場公開日 1958-05-20
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
騒々しく猥雑で、暗めの映像から、今村昌平監督の息吹を既にこの頃から感じ取ることができる。

どちらかと言えば好みの監督ではないのだが、長門裕之と南田洋子二人の体当たりの演技に、吸い込まれるようにして画面に見入った。
二人の接吻は、それはそれは、心がこもっていた。
これ以上ない、極上の接吻シーンである。

この二人の役者がこの世を去り、亡くなる間際に老い衰えた姿をテレビなどで見ると、さすがにこの世の無常を感じざるを得ない。
しかしながら、この二人の役者、いや、人間には、確実に輝いていた時代があったのだと、一種の安堵感に似たようなものを感じる。
誰にでも素晴らしき頃があったのだと。

今村昌平監督は、既にこの作品から巨匠としての歩みを始めていたように思う。
本作には既に、今村昌平監督の個性と力量が十分に発揮されていたからだ。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-05-25 23:39:51)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.00
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