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パゾリーニ作品で視聴可能なものは全て鑑賞してきた。
本作はそれらパゾリーニ作品群の中でも面白い部類に入る。 インタビュアーのパゾリーニ自身が、異常性愛者(ホモセクシャル)であるところに、この作品の面白さがあるのだ。 つまり、異常性愛者であるパゾリーニ自身が“異常性愛”について、一般人に質問しているという構図が面白いのである。 批判的な意見に対しても冷静と敢然に立ち向かうパゾリーニ。 パゾリーニは冷静且つ頭のいい人だったんだなぁ、と感心してしまった。 本作を観た後に、例の問題作『ソドムの市』を再見すれば、違った見方ができるであろう。 やはりパゾリーニは、『ソドムの市』という問題作を通して、“性とは何か”を真摯に訴えたかったんだと思う。 賛否両論の激しい『ソドムの市』ではあるが、本ドキュメンタリーを観た後ならば、違った見方をできるに違いない。 このパゾリーニの傑作ドキュンメンタリーを観て、そう感じた次第である。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-14 22:16:39)
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