Menu
 > 作品
 > ヌ行
 > 濡れた二人
 > にじばぶさんのレビュー
濡れた二人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 濡れた二人
製作国
上映時間82分
劇場公開日 1968-11-30
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 わぁー、なんで私がレビュー第一号なんだーーー
普通にビデオ出ているのに、もったいなーい!

、、といいつつ、私も今回やっと観たわけですが。


内容的には、情熱的メロドラマです。
都会の欲求不満な女性(若尾文子)と、熱いだけで子供な青年(北大路欣也)とのロマンスなのです。

若尾文子は二の腕のたるみが気になるものの、足もスラリと綺麗で、美白で、とても色っぽいです。

それに対し、北大路はドラえもんみたいで、全然かっこよくないです。
でも、このドラえもんの様な垢抜けない感じが、見事に役にハマっています。
さすがは増村保造監督という感じです。

それにしても、北大路のバイク運転技術はすごい!
私もバイク乗りですが、あの運転は見事だった。


さて、内容に話を戻します。
北大路の若い情熱が若尾文子に向けられます。
その情熱に若尾文子は吸い寄せられてしまいます。
外見とか世間体とか関係なく、ただただ「自分のことを好きと言ってくれる」ということに惹かれてしまうのです。
もし本当だとすれば、女性を口説くには、一にもニにも情熱ということになります。
いや、情熱が一番に決まってます!
情熱さえあれば、ドラえもん田舎男でも、洗練された大人の都会人女性を口説けるのですから!

決して傑作とは思えませんが、本作はとても味わいのある作品だと思いますね。
「好きだから会いたい」。
この言葉、非常に含蓄があります。

だけど、実際には厳しい現実社会が横たわっています。
現実社会と「好きだ」という感情とが、激しくぶつかり合い、そこにジレンマが生まれ、言葉では言い表すことのできない状況に男と女は巻き込まれる。
そういった様子が、映像的にとても巧く表現されています。
それを巧みに表現してみせた増村監督は、まさに職人監督だと思いました。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 8点(2008-05-20 23:39:14)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3120.00%
400.00%
5120.00%
6120.00%
700.00%
8240.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.90
このレビューの偏差値 55.56
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
濡れた二人のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS