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戦争映画というより、「人間ドラマ」として観るべき映画と思う。既に日本の敗戦は確定的と覚悟もある中での出撃「同じ艦で生き抜いて1年と10ヶ月」。同僚の性格も上司の性格も把握できている。回天は東大や京大出身の「日本の最高のエリート学徒」で編成された人たち。日本が敗戦後、立ちなおる為には絶対に必要な「もったいない逸材」であるのも、潜水艦乗りなら誰でも知っていることだっただろうしね。CGはちょっと安っぽいし、陸地での玉木さんの海軍制服がブカブカなのはもったいないけど、「回天」という非人道的兵器を問う映画としては、観る側に考えさせる余地もあり独自のスタンスを感じた。小説で言ったら「行間を読め」みたいな映画。単純なドキューン!バッキューン!の戦争映画を求めて観る映画ではない。
【グレース】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-30 19:03:45)
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