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《ネタバレ》 大きくなったら何になりたい?野球選手、パイロット、警察官、ウルトラマン。etc. ぼくの場合は、何故か新聞記者だった。
面白いことに、この映画は「ねつ造」自体を描いているが、その過程や理由にはまったくふれていない。 ひとりの人間の嘘が露呈し、追い込まれていく様をたんたんと描いている。 まるでドキュメンタリーのように。 この映画で特筆すべきは主演のヘイデン・クリステンセンで、ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)とはまったく異なるスティーブン・グラス役を等身大に演じている。このような大胆な事件を起こした男なのに、どこか儚く脆い。ヘイデン演じるグラスは、その儚い雰囲気がすごく魅力的だ。 さて、最初に書いたように、何故かぼくは子供の頃は新聞記者になりたかった。特に文を書くのが好きだったというわけでもないのだが。 もし、いまぼくが文を書く仕事に就いていたら。正義のジャーナリズムで社会と闘っているか。もちろんそんなことはありえない。 おそらくスティーブン・グラスのように、「読者が喜びそうな」文をついつい書いているかもしれない。でもねつ造するような度胸もないか。 【月ひつじ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-26 23:01:38)
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