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《ネタバレ》 おそらく、この映画のラストほど虚無感に襲われるエンディングはなかった。おそらく観た人の多くが、「ありえない」「酷い」と感じるはず。ぼくもなんとも言えない衝撃と後味の悪さを感じた。
でも、しばらく経つと、そういうわかりやすいエンディングは、逆に確信犯的なのではと思えて来た。だとしたら、ストレートに事象だけを受け止めるのではなく、先の見えない霧に包まれた状況(それは人生も同じようなもの)の中で、決して失ってはいけないものは「希望」なのだ、という逆説的なメッセージなのだと思う。“人間の愚かさ”などという言い表されたものではないのではないだろうか。それをB級然としたホラーでやってしまうのがダラボン監督のすごいところ。 見終わった後に映画に心が支配される。そういう意味では、本当に本当にすごい映画。 【月ひつじ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-06 16:16:42)(良:1票)
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