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地の群れ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 地の群れ
製作国
上映時間127分
劇場公開日 1970-01-31
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,政治もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 社会派の熊井啓。
彼は人間を見つめることで社会を問う。
決してシステムなどには目を向けない。

鑑賞後、問われているのは私たちだ、という作りである。
原爆の苦しみ、その後の日本での差別の苦しみ。
被爆者の行き場のない気持ちは、女の子の暴行事件を起こしてしまう。
その女の子もまた、日本で差別されかねない地域の子だった。
そして高度成長の日本の置き忘れている問題を表すかのように、
女の子の恋人がもがき苦しむのを、団地の若奥さんたちが鈍感に笑う。
心を失った医者の存在も我々に突き付けてくる。

長崎という場所の特殊性もある。
原爆を落とされたうえに、米軍基地があるのだ。
被爆者の複雑な気持ちは、想像ができないほどのものだろう。

熊井啓監督は、冷徹なまでの演出技術で、怒りを伝えてくる。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2019-09-21 14:54:24)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 6.75点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.09
このレビューの偏差値 52.11
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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