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蝉しぐれ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 蝉しぐれ
製作国
上映時間131分
劇場公開日 2005-10-01
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 少女のささやかな願い。恋する人のお嫁さんになりたい。でもそんな願いすら、この時代のトップの色欲の餌食になってしまう。二人は最後、自分の抱いたほのかな感情を大事に出来なかった「時代」の悲劇に苦しむ。今なら、女性が強いから、こんなトップも追い出す事が出来たかもしれない。しかしこの原作が書かれた頃はどうだろう?藤沢周平作品は女性の気持ちを踏みにじる上司には、最後かならず主人公が落とし前をつける。そこに観客は喝采する。高い地位のものにこそ、高いモラルが課せられるのだ。これから女性の地位向上で、女性対男性の戦いも水面下で行われるだろう。自分は男性なので、調子よく、女性の側にはつけないが、どの藤沢作品にも共鳴する。やはり男性でもできれば、恋する少女の応援をしたいのだ。話を映画に戻すと、殺陣の迫力はすさまじい。でもあの少人数で立ち向かうにはあまりにも不利だ。主人公がこの殺陣を経た後、人間的にぐっと成長するところは素敵だ。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-23 11:34:44)
その他情報
作品のレビュー数 59件
作品の平均点 5.73点
作品の点数分布
000.00%
111.69%
235.08%
346.78%
458.47%
51525.42%
6813.56%
71220.34%
8813.56%
923.39%
1011.69%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 53.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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