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鞄を持った女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 鞄を持った女
製作国伊,仏
上映時間111分
劇場公開日 1961-10-24
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ
レビュー情報
《ネタバレ》 クラウディア・カルディナーレ。そうか!この女優か!有名な人だけど、若いころの彼女の映画は初めてだ。薄幸な女性を見事に演じている。悪い男に騙されても、自分をしっかり持っている女性。その男のウブな弟が恋心を抱くも、イタズラ心は起こさず、真摯に向き合う。
彼女の顔にイタズラっぽい笑みは似合わない。
その後、元カレから暴力を受けたり、その上司に口説かれても、決して堕ちていかない。ただ目力がどんどん失われていく様子がしっかり描かれている。
ボロボロの彼女はトボトボと駅を歩いて、FINである。
悪い男がどうなるとかそんな展開はない。ただ観客はボロボロになっていく彼女が悪い女にならぬよう思いながら、スクリーンの手前でじっと観ている。
このような映画は、昔の汚い映画館がよく似合う。鑑賞後、シミのついた映画館の廊下を歩いて、彼女を思いながら帰路につくのが似合っている。
そんな映画でした。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-06 18:52:46)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.87
このレビューの偏差値 43.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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