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《ネタバレ》 「上の句」と合わせて、論評。この「ちはやふる」という話、創り出す前に緻密に全体を組んでいたとしか思えないほどのストーリーのクオリティ。スポコンの醍醐味を競技カルタの世界に持ってきて、男の子と女の子のそれぞれのライバル対決を微妙に絡ませたストーリー。映画のための映画って、堕ちた人間を素材に使いたがるが、原作が人気漫画の話って健全で、かつひたむきで、それこそ忘れられてる娯楽映画の王道ストーリーで満ち満ちてる。映画界も文学臭を追い求めたがる姿勢に疑問を持った方が良い。漫画から学ぶことは多いはず。一言で言えば、映画界は堕落した大人のピルドゥンクスロマンが多すぎる。もっと普通の成長物語が語られていいはず。まぁ平成不況のなか、こんなに明朗になれるのは子どもたちだけだと言いたい大人の鬱積した感情も分かるには分かるが・・。若者に人気の広瀬すずを知ることができたのも収穫のひとつだった。パフュームの主題歌も魅力で、久々に楽しい時間を持たせてもらった。映画ラストの試合は、男女それぞれどちらが勝つのか、興味ある。原作漫画はそこまで描いてるのだろうか?ううむ、漫画恐るべし。
【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-01-23 00:26:05)
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