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わたしは、ダニエル・ブレイク のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 わたしは、ダニエル・ブレイク
製作国英,仏,ベルギー
上映時間100分
劇場公開日 2017-03-18
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 他人事とは思えない描写が続く。辛い内容だが、やっと我々の気持ちを代弁してくれる映画が出たという気持ちで、嬉しかった。
ケンローチは社会派で有名な監督だ。レンタルビデオ屋にこの映画が並ぶ頃、ケンローチのドキュメンタリーも出てたので、観た。
ハーバート卒の、事故で家族を亡くした経験を持つ、大人しい感じの小柄な監督だった。どこから反骨の映画群が生まれたんだろう。
彼の映画はいつも時代の悲鳴みたいなものを描写する。その悲鳴を冷静にストーリーに落とし込む。
今回のは、役所のデジタル化された対応を描いてる。日本の役所は、現場との接点をNPOに委託してるから、こんな非人間的な対応はないのだが、いつかこんな体験を自分もするんじゃないかという恐怖感はある。それを表現してくれたので嬉しかったのだ。
しかしダニエルの最期は、やはりこういうラストしかないのかという切なさでいっぱいだ。でもそれでも落ち込まなかったのは、あの母子家庭の母親の全身で生きてかろうじて自分を見失わぬたくましさからだろうか。この母親の子どもたちなら大丈夫。そんな希望を感じられたからだろうか。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-16 22:13:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 6.80点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.14
このレビューの偏差値 52.63
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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