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《ネタバレ》 ヴィルヌーブの新作。
彼のSF映画のメカは、機能美のセンスである。 2001年宇宙の旅からはじまってる。 そこが世界観にリアリティをもたらしている。 デヴィッドリンチの頃は、監督のセンスにもたらされるものが大きかった。 (アメコミの影響もあるか?) カーペンターSFやバーバレラとか、そんな楽しいセンスの宇宙船とか スクリーンに溢れてる頃だった。 今は違う。ハイビジョンに耐えられる、本物の未来機械志向だ。 ヴィルヌーブ本作で一番興味があったのは、砂虫に乘って、 軍に侵攻するとこ。 リンチ版では、マンガチックなシーンで、 それが後の風の谷のナウシカの王蟲につながるのではないか? マンガチックは漫画を生む。 果たして、ヴィルヌーブの機能美メカは何を生むのだろうか? 感心したのは、砂虫の描写がヴィルヌーブらしく、彼の美意識内で処理されてる。 リンチでも思ったのだが、いかに伝説通りだろうと、 他の世界から来た、帰るところのある者に従うのは、 ちょっと砂の民が純朴すぎる。 都会に出れば、詐欺にすぐ引っかかるって話だ。 さて、砂の惑星、実はリンチ版はストーリーのほんの一部である。 まだまだ続く、この伝説SF古典をまさか、ヴィルヌーブは 全部、映画化? 次作からストーリは知らない。 その意味でも楽しみだ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-07-21 22:57:48)
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