Menu
 > 作品
 > ア行
 > 赤西蠣太
 > トントさんのレビュー
赤西蠣太 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 赤西蠣太
製作国
上映時間86分
劇場公開日 1936-06-18
ジャンル時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 暗い内容の時代劇を軽妙に描くと、後に評価が高まるようだ。
伊丹万作監督の本作もそうだし、山中の「丹下百萬」もそう。

伊丹万作の有名な作品ではあるが、歴史背景を知っておくと、更に面白い。
小生、1度目も無骨な主人公の姿が心に残ったし、名作だと思った。
しかし、2度目は伊達騒動のことを調べてから見ると、原田甲斐と伊達藩との関係、
そしてクライマックスの3月27日甲斐と安芸の斬り合いから、
赤西がこのための幕府(?)からのスパイだったことが分かる。
これは、原田甲斐の政治的立場をさらに理解すると、広間での連判状の一幕の意味がもっと分かるかもしれない。
しかし、伊丹万作は、そこまでは要求しないだろう。

創られた当時は、講談や歌舞伎で、伊達騒動はみんな知ってる話だったことも有る。
今の人が観て、ちょっとついていけないのも無理はない。
が、巨匠伊丹万作のその他の時代劇「権三と助十」を観ても、
ちょっとやそっとではお目にかかれない時代劇の名手であることは確かで、
日本のお話家さんは、観ておかないといけないと思います。

今はネットで手に入るし・・
トントさん [ビデオ(邦画)] 7点(2024-07-14 05:50:48)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.75点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
2112.50%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7225.00%
8112.50%
9225.00%
10225.00%
作品の標準偏差 2.44
このレビューの偏差値 48.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
赤西蠣太のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS