タイトル名	スモーク(1995)
製作国	独,米,日
上映時間	113分
劇場公開日	1995-10-07
ジャンル	ドラマ,小説の映画化,クリスマスもの

《ネタバレ》　日米合作で作られただけあり、日本人にも好まれそうなブルックリンの下町人情劇。ポール・オースターの作家性をここまで見事に映像で表現できたのも、ウェイン・ワン監督の繊細で情感豊かな演出と、ハーヴェイ・カイテルをはじめとする演者たちの素晴らしい演技があってこそ。些細な偶然の積み重ねが、やがて〈運命〉という形をとって人生に巡ってくる。自分が選択し決定した行動は、当然の帰結として、良くも悪くも自分に跳ね返ってくる。そんな人生訓がさりげなく散りばめられており、下町の煙草屋を舞台に、多種多様な登場人物たちのドラマが煙のように立ち昇っては消えてゆく。久し振りの観賞だが、以前観た時よりも感動できたのは、自分も少しは大人になったからかもしれない。姉妹編の『ブルー・イン・ザ・フェイス』もオススメ。

作品のレビュー数	169件
作品の平均点	7.82点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 2 1.18％ 4 3 1.78％ 5 7 4.14％ 6 23 13.61％ 7 27 15.98％ 8 49 28.99％ 9 31 18.34％ 10 27 15.98％
作品の標準偏差	1.56
このレビューの偏差値	54.84 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値