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かいじゅうたちのいるところ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 かいじゅうたちのいるところ
製作国米,独
上映時間101分
劇場公開日 2010-01-15
ジャンルアドベンチャー,ファンタジー,ファミリー,小説の映画化,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 「かいじゅうたちのいるところ」それは少年の心の中。暴れん坊キャロルは、不安定な少年の心を占める孤独と破壊願望の象徴。誰しも子供時代には自分だけの「かいじゅう」を心に飼っていて、それは時折、コントロールを失い飼い主をも食べようとする。少年は家出をしたその日、そんな自分自身という「かいじゅう」と向き合い、ほんの少しだけ「世界」を知って帰ってくる。ただそれだけの話だ。しかし、父親の不在、無関心な姉、母親の男友達、といった「日常」は少年の心を確実に傷付け、孤独に追い込み、どうしようもない怒りを生み出していた…。これは覚えがあるな。あるいは男の子だけの感情なのかもしれないが。とにかく感情移入しまくりで観ていた。「かいじゅうたち」の造形も素晴らしく、昔ながらの着ぐるみにCGで繊細な表情をつけることで、何とも言えないキモ可愛さを表現している。「かいじゅうたち」は全て少年の人格を反映したもので、優しいヤツも無口なヤツも意地悪なヤツもいる。これはダニエル・キイスの小説を思い出した。少年は「かいじゅうたち」とかいじゅう踊りをしたり砦を作ったり戦争ごっこをしたりするが、結局「かいじゅうたち」はひとつになることなく、バラバラのままだったりする。しかし、「それでいいんじゃない?だってそれが君なんだから」という製作者側の優しいメッセージが感じられる。自分自身を認めることで、はじめて少年は家に帰れたんじゃないかな?
フライボーイさん [映画館(字幕)] 8点(2010-01-19 00:18:25)
その他情報
作品のレビュー数 46件
作品の平均点 5.07点
作品の点数分布
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2510.87%
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6817.39%
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作品の標準偏差 1.82
このレビューの偏差値 58.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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