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《ネタバレ》 人にはそれぞれ「天命」があるのだと思う。吃音でありながら、望まぬ王位を継承し全国民に向けスピーチをしなければならないのがヨーク公の「天命」なら、売れない役者でありながら、そんな王を支え言語聴覚士として指導していくのがライオネル・ローグの「天命」なのだろう。そして、そんな二人の傍にいつも寄り添い、献身的に支えていく二人の奥方、彼女たちの存在がまた素晴らしい。我々もまた生きている限り、何らかの「天命」を背負っているのかもしれない。それは国を動かすほど大それたことではないかもしれないが、隣りにいる誰か(家族?恋人?友人?)をただ笑顔にするだけでも良いのではないか。そっと寄り添い、抱きしめ、涙を拭ってくれる存在がどれほど大切なものか。…これは紛れもなく「愛」の映画である。
【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-27 12:27:12)(良:1票)
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