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プール(2009) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 プール(2009)
製作国
上映時間96分
劇場公開日 2009-09-12
ジャンルドラマ,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 主題は「母親探し」である。あるいは母性ともいうべきか。さよは母親に日本に置き去りにされ、ずっと母性を求めてきた。ビーにも母親は居らず、面会に行った人は別人であった。それぞれの母性を取り戻そうとするストーリー。そう解釈するのが素直だが、実際この映画で母性を取り戻すことは無い。「ごめんなさい。私が悪かった」といって抱きしめるわけではなく、母親はあっけらかんと「その時そうしたかったんだからしょうがないじゃない」と言い放つ。さよがそれに納得していないのは明らかである。ではどのようにこの物語を解するか。思うに、それがプールの役割である。タイトルにまでなっておきながらその本来の用途では一切使われない奇妙なそれは、実は母性の象徴ではないだろうか。実際にさよが上手くコミュニケーションをとり、心を通じ合わせているのはプールサイドでの会話が多い。さよはプールサイド、母親の側で成長した。今まで喪失していた時間を取り戻すかのように。そしてさよが十分に成長し、「親離れ」した時に、旅も終わり、帰途に着くことになるのである。故に舞台を日本ではないどこかにする必要があった。このように考えたが、もたいまさこの存在はまだ謎。二回目に考えよう。この映画はほのぼのとしているようでどこか作為的、人為的で、そこが決定的にかもめ食堂などとは違う。そしてそういう意味でなかなか面白かった。
Balrogさん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-25 13:55:40)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 16件
作品の平均点 4.94点
作品の点数分布
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216.25%
3212.50%
4425.00%
5318.75%
6318.75%
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作品の標準偏差 1.60
このレビューの偏差値 58.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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