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悪人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 悪人
製作国
上映時間139分
劇場公開日 2010-09-11
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,ロマンス,小説の映画化,ネットもの
レビュー情報
《ネタバレ》 ラストシーンに全てが集約されている。被害者、被害者の遺族、加害者(正確には光代)、加害者の遺族(スカーフ)、世間一般(タクシーの運転手)が殺人現場に一同に会し、それぞれの思いが交錯する。光代の「そうなんですよね。彼は悪人なんですよね」は皮肉、嘲笑であり、納得や割り切ることはしていない。こういったさりげないが凝っている構成が随所にみられ、面白い。安定した固定カメラを中心に、さまざまな手法、ショットが使われており、監督のひとつの到達点のような映画であった。完成度の高さ、役者の演技の上手さは一品。妻夫木はそんなに演技が上手い印象ではないが、ハマると素晴らしい。満島は最早圧巻。しかし多く指摘されているように、音楽の饒舌さは目に、もとい耳に余る。「悪」の相対性を表現しながら、実はそれはステレオタイプな描き方ではないか、という批判も確かに妥当するであろうが、この作品は被害者(そして増尾)を悪人に仕立てるというよりも、悪人というものがそもそも存在するのか、という問題提起のように私には思われる。
Balrogさん [DVD(邦画)] 7点(2011-04-08 15:35:09)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 6.27点
作品の点数分布
010.74%
100.00%
221.48%
364.44%
485.93%
52317.04%
63626.67%
72216.30%
82921.48%
953.70%
1032.22%
作品の標準偏差 1.72
このレビューの偏差値 52.48
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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