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《ネタバレ》 原作があまりにも有名すぎ、素晴らしい映画なのでこの映画の駄目なところばかりが目立ってしまう。根本的なことだが、銃と刀が混在する滑稽さはいかんともしがたい。設定に無理がありすぎる上、やはり原作の持っていた西部劇という文脈が台無しになっている。また、全員が饒舌すぎて、自らの心情や経歴などをぺらぺら話し、しらけてしまう。分かりやすくしようとしているのだろうが、安易である。また明らかに女郎がでしゃばりすぎている。原作から改変した点だろうが、最終的に焦点がボケてしまっている。似たような傷を渡辺謙に付けたのは上手いが、それだけでは説得力に欠ける。そして最大の問題は、かなり忠実に原作のストーリーをなぞっているため、一つ一つのシーンでどうしても比較してしまうということ。結果としてイーストウッドのどのショットにも勝るところがなく、ただただイーストウッドの作品の素晴らしさだけが残り、この映画の欠点が目に付いてしまう。このリメイクを選び、この題名を選んだ以上それは承知だったはずだが…。これを観て面白かったと言う人はイーストウッドの原作を何度も何度も観る必要がある。
【Balrog】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-09-14 19:15:31)
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