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羅生門(1950) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 羅生門(1950)
製作国
上映時間88分
ジャンルドラマ,法廷もの,時代劇,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
1950年製作ということを考えると凄い作品だと改めて思った。

人間が自ら弁護・主張する際の歪曲誇張(なにか隣の某国のようだ)、それが三人三様違うとしたら私も恐ろしくなってしまいます。しかし、それぞれのエゴあれこそが真実でもあるようにおもう。

ストーリーの妙が出色、大きな羅生門のセット・雨などの美術も出色、宮川のカメラワーク(志村喬が山道を歩く様子を回り込んで撮るシーン、疾走するシーン 等々)も出色、そして、三船敏郎・京マチ子・森雅之が場面によっては正反対の性格を演ずるのですがその演技も出色、場面場面で雨・汗・風を使う独特の表現も○と、この1950年の作品としてかなりのアイディアと完成度が詰まっていると思いました。

ただ、巫女が登場するシーンが異様に不気味。怖い!巫女の声は森雅之でしょうか(笑)淡白なセットが余計拍車をかけています。

京マチ子を馬上に乗せ、護衛一人だとそりゃ襲われるでしょ?
とか、幾つかのツッコミは野暮っすね。

映画技術・演出が素晴らしいだけではなく、人間の本質にも迫る内容をも併せ持った作品ではないでしょうか。
サーファローザさん [映画館(邦画)] 9点(2010-04-07 17:28:19)
その他情報
作品のレビュー数 184件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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221.09%
321.09%
442.17%
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63016.30%
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10189.78%
作品の標準偏差 1.69
このレビューの偏差値 55.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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