Menu
 > 作品
 > カ行
 > 雁の寺
 > サーファローザさんのレビュー
雁の寺 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 雁の寺
製作国
上映時間98分
劇場公開日 1962-01-21
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 和尚・三島雅夫、妾・若尾文子、慈念・高見国一の三人のドロドロとうごめいている関係。水上勉独特の重さを川島流にするとこんなに魅力的なものになるんだなあ、と驚きました。三島・若尾の痴態を捉えたカメラワークと舞台である寺を立体的に捕らえた構図、「ズンズン、ズンズン」という不気味な効果音、便所の汲み取りと「くっさーい」の若尾文子(笑)。これらが日活や東宝作品のように軽妙さや下品さではなく、大映のモノクロ美の中で芸術的にみえる。この作品は大映3部作の中でも「女は二度生まれる」の性であり、「しとやかな獣」の密室を覗き見る感覚を合わせていると思います。増村さんが撮るともっと暗く、ジメジメしたものとなったでしょうね。川島好きには必見の作品です。
NFC「川島雄三特集」にて
サーファローザさん [映画館(邦画)] 10点(2007-10-05 18:25:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.80点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5213.33%
6213.33%
716.67%
8426.67%
9426.67%
10213.33%
作品の標準偏差 1.60
このレビューの偏差値 58.59
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
雁の寺のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS