タイトル名	竜馬暗殺
製作国	日
上映時間	118分
劇場公開日	1974-08-03
ジャンル	ドラマ,時代劇,モノクロ映画,青春もの

《ネタバレ》　倒幕を掲げながらも色情にかまけたり、口論から殺し合いを始めたかと思えばふとしたきっかけで中断してしまったり、野放図な展開が良い。これは、原田芳雄扮する竜馬の気負いのなさに拠る所が大きいのはもちろんだが、映画のスタイルもそういった雰囲気を醸し出すのに一役買っていたように思う。白黒の粗い映像とか、走って行く人物を手持ちカメラで追ったりするなど、ドキュメンタリー的な要素を取り入れることによって躍動感を生み出し、それぞれの登場人物の様子が活き活きと描いている。時代劇というと、少なくとも僕が今までに観た中では、ある種の様式的な美しさが強調されてきたように思える。活劇という形を取りながらも、そうした潮流を撥ね除けてみせた点で、この映画はとても新鮮に感じられた。30年以上も前に作られた映画を新鮮だと言うのもおかしな話ではあるが。

作品のレビュー数	20件
作品の平均点	6.60点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 1 5.00％ 3 1 5.00％ 4 1 5.00％ 5 4 20.00％ 6 2 10.00％ 7 5 25.00％ 8 1 5.00％ 9 2 10.00％ 10 3 15.00％
作品の標準偏差	2.24
このレビューの偏差値	54.76 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値