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《ネタバレ》 ■エメリッヒ印の映画は、極力前の席に陣取って、視界一杯に拡がる大迫力映像を堪能するに限る。そうするがための映画なのだから。■今のところの平均点が随分辛いが、製作意図(こんなにあからさまな製作意図もない)を基準に採点すれば、ほぼ満点である。■一応、第二の製作意図があって、それは極限状態に置かれた人間たちのドラマだそうだ。オマケと思って観れば、良く出来てるほうだと思う、どころか、ピアニストと地質学者父子の電話でのカラミでは、涙してしまった。館内でも、すすり泣く声が。そういえば、『デイ・アフター・トゥモロー』でも父子再開のシーンで目頭を熱くしてしまったから、僕はエメリッヒのヒューマンドラマに泣けるという珍しい部類の観客かもしれない。■それにしても、空母ジョン・F・ケネディがホワイトハウスを襲ったり、エアフォースワンが方舟に突っ込んだりと、やけに皮肉の効いた「破壊」が多いが、今のアメリカを考えるに、皮肉以上の意味を感じ取るのは容易だろう。
【麦酒男爵】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-06 15:25:02)
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