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《ネタバレ》 原作の「ハチクロ」はとても素晴らしいです。映画は個人的には退屈でした。そして今思うのは、この映画に関わらず、漫画の映画化とはどうなんだろ、ということです。僕は「ピンポン」を原作を知らないままで観てとてもおもしろく感じました。しかし、もし原作を呼んだのが先だったらどう感じたのでしょう。一般的に、映画化する時のコンセプトを「原作に忠実」にしようが「あくまで原案として」にしようが、観る側(原作を知っている側)にとって所詮超えられない壁なのでしょうか。この映画に関しては、加瀬亮さんが演じた真山の原作の魅力や森田さんの子供っぽさが全然伝わっていなかったし、そもそもあれだけ深く愛すべき人物像を創り上げた原作を再現するには、正直行って尺的に無理があったとしか言いようがありません。これからどんどん漫画の映画化は増えてくるでしょう。映画は日本が誇る一つの独立した立派なカルチャーです。作り手にとっては質の高い世界観をそのまま使用できる上、原作ファンという計算できる集客が見込める魅力ある分野でしょう。ただ、我々観る側にとっては複雑な思いがあります。
【ジョナサン・リヴィングストン】さん [DVD(邦画)] 3点(2007-10-26 15:55:19)(良:1票)
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