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機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛
製作国
上映時間99分
劇場公開日 2006-03-04
ジャンルアクション,ドラマ,SF,戦争もの,アニメ,シリーズもの,TVの映画化
レビュー情報
《ネタバレ》  TV版は再放送で視聴しましたが、重要部分以外は忘れていました。
 パッと見た感じまとまってるように見えるが、キリマンジェロはもちろん、本作の中でも個人的にかなりの魅せ場であるダカールの演説を丸々カットしたのは残念すぎる。
 作画の新旧入り混じり具合も悪く、ラスト部分くらいは全部新規にして欲しかった。
 そして何より、無印ガンダムやグレンラガンの劇場版みたく多少のズレはあっても結果がほぼ同じであったり、憶測ですが某新劇場版や某男の世界劇場みたく時間軸が一緒で非パラレルワールド的な設定なら構わないが、既に世に出ているその後の物語(ZZ)を『無かったことにする』的演出が個人的に大嫌い。
 いかに本人がその作品に嫌悪感を抱こうが、既に世に出ており、それを見てガンダムを好きになり育った人もいると言うのに、それを平気で塗りつぶそうとするなんて大人の考える事かよ。
 もし今自分自身が伝えたいことがあるんなら新作出せば良いだけの話だし、大人の事情でそれが出来ないなら頑張るべきで、今回の様な手段を取るべきではないと考える。
 仲間や敵も含め大勢の人間が死に、それを悲しむことも無く事態の中心にいる、そんな過酷な状況に置かれた人間の末路を、『ニュータイプ』と『少年』と言う設定で描いた。だからこそTV版のラストは感動に近い悲壮感を覚えると同時に、殺し合いの醜さを感じることができ、また今回は悪い方向には垂らしてしまったが、逆説的に『他人を理解できるからこそ優しくすることもできるはず』と言うニュータイプの可能性も感じれた。
 つくづく思うが、作品に込めていあるメッセージ性的なものは、視聴者がその作品を見て、考えて初めて心に残るのであって、最近の、特に日本の作品(実写アニメ問わず)に多い、誇張され過ぎた『メッセージの押し付け』演出はよろしくないと感じる。
 残念ながら本作の結末の場合も、TV版にあったそれらのメッセージ性がストレートに伝わり過ぎてしまい視聴者に『考えさせる』と言う行動を放棄させてしまってる。さらに改変された結末では、『結局主人公は何やっても無敵(ハッピーエンド)』と言う洋画程度の出来に落ちてしまっている。
ムランさん [DVD(邦画)] 2点(2011-01-16 11:26:54)
その他情報
作品のレビュー数 41件
作品の平均点 4.29点
作品の点数分布
012.44%
137.32%
249.76%
31024.39%
437.32%
5614.63%
6921.95%
737.32%
812.44%
900.00%
1012.44%
作品の標準偏差 2.13
このレビューの偏差値 44.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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