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《ネタバレ》 映画館でしかこの体験は出来ないだろうと何度も劇場で鑑賞した個人的に大好きな映画。しかし驚愕の映像で魅せる反面、ストーリーや編集は不要なかキャラ、シーンが多くキレがないとも感じた。音声解析班に若者達ではなく、ジョン・タトゥーロを国防長官の同期的な設定で起用すれば、ジョン・ボイトとの間にドラマが生まれ、ラストのフレンジーとの死闘がより盛り上がったかもしれない。そして一番不要なのはなんといってもあの電話の交換手だろう。あそこで笑いをとる必要はまったくなく、未知の侵略者との戦いという緊張感をそいでしまっている。せっかくレノックス大尉とエップス軍曹が「どのポケットだ!?」「左の尻っぺただ!!左の!!」と必死に戦っているのにあの交換手のせいで台無しだ。またこの映画のテーマの一つはベイお気に入りの「自己犠牲」だろう。しかしほんとに犠牲になったのはジャズだけで、そのジャズの影がひたすら薄いのも問題だ。「サムのハッピータイム」のくだりは削って、ディセプティコンズとの戦いをいれてメンバーの性格を掘り下げたほうが良かっただろう。と散々酷評した訳だけど評価すべきことも多い。バリケードに狙われたサムがミカエラに「僕の車を信じて!」というシーンでは二人の顔の間に光が差し美しい場面になっている。全編に見られる光の演出だがこのシーンでは一際美しい。スコアとの連携もパーフェクトである。そしてこの場面が終盤、ミカエラの「あなたの車に乗った事は後悔しない。」という台詞につながるのも良い。サムの成長もよかった。はじめはファニーフェイスでミカエラに「良ければ乗っていくよ」とか言ってたときとラストでの顔つきは明らかに違う。キューブを守る、世界を守るという過酷な試練がサムを逞しくしたのだろう、シャイア・ラビオウフの好演がうれしい。アニメのノリに近くトランスフォーマーのファンとしては非常に満足のいく作品と思う。「聞け!君はもう兵士なんだ!!」すごく憧れる台詞だ。
【サムサッカー・サム】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-01-14 00:12:38)(良:1票)
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