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バッド・ルーテナント のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バッド・ルーテナント
製作国
上映時間122分
劇場公開日 2010-02-27
ジャンルドラマ,犯罪もの,刑事もの,リメイク
レビュー情報
《ネタバレ》 オリジナル未見で鑑賞。構成が独特で映像もアーティスティックな、かなりクセのある映画であり、客層が限られるかもしれないが、なかなかの出来映えだと感じた。話の本筋としては「殺人事件の解決」という目的が一応用意されているが、扱いは添え物程度で、悪徳警官のニューオーリンズでの日常を描くことに焦点をあてているようだ。警察ながら権力を振りかざして人を傷つけ、ドラッグに溺れ、賭博に興じ破産寸前。好き放題の末に問題を起こすも、悪銭で助かり事件も解決。恋人と一緒になり、昇進も果たしたが、心は決して安まらない。彼を見ていると、出来るだけ正しいことやりたいんだが、面倒ならば力を行使してしまう弱さ、権力によって他人にばれなかったり、許されるのならば悪いことでも平気で行動に移す弱さなど、色々な人としての弱さを感じ取れる。僕にも、人間的な弱さの部分で(ケイジほど激しくやってはいないが)非常に通ずる点があり、とても共感できたのが、本作を楽しめた要因だと思う。ニコラス・ケイジの名演と相まって、深い人間ドラマを堪能できた。また物事が良い方向に進むか、悪い方向に進むかは検討がつかず、脅した相手が大物だったり、八百長試合が失敗しても自然な結果で勝利したりと、人生は何が起きるか分からないモノだ。事件を解決し、ひと段落ついたこの男の顛末も非常に考えさせられるポイントだ。自分も、いやほとんどの人が思うように進まない、ままならない人生を送っているんだと思う。この映画を鑑賞したからといって、強くなれたり、答えが出るわけではないが、鑑賞する価値はあると思う。
サムサッカー・サムさん [映画館(字幕)] 8点(2010-03-04 19:42:40)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 5.75点
作品の点数分布
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127.14%
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6828.57%
7621.43%
8414.29%
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作品の標準偏差 1.77
このレビューの偏差値 57.22
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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