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《ネタバレ》 新聞連載時からのファンで今回の映画化を楽しみにしていた者です。光代の気持ちが痛切に伝わってきて、館内では涙涙、でした。原作に近い作りで期待外れというわけではないのですが、ちょっと不満な点が二か所ばかり。祐一の母親が現れて「私から金をせびるのよ、千円二千円で生活してる私から・・・。」祐一自ら加害者に立つことに依って、母親の立場を少しでも軽くしてやろうという彼の優しさが映画では伝わってきませんでした。もうひとつは、原作で祐一の性格を表した友人の「あいつは起承転結の起と結しかない」という一言がなかったこと。最後の最後、光代を罪の意識に駆らせないように、と祐一は光代にあんなことをしたんだと思う。そこが祐一の優しさなのに。祐一がかわいそうでした。小悪人佳乃が、問題の夜圭吾の車に乗って行ったシーン。祐一の、何かが爆発したような目つきは鬼気迫っていた。妻夫木君うまいなぁ、と思いました。
【バッハバッハバッハ】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-09-17 14:12:58)
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