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《ネタバレ》 コネリーボンド作品の中ではNo.1の出来でしょう。話も現実路線で無理がなく、Qの発明した武器も要所で活用されていました。007シリーズの楽しみが各国でのロケ。今回のイスタンブールの街の風景も異国情緒が感じられて良かったです。刺客のグラント(ロバート・ショウ)がなんとも不気味で冷酷な感じで効果的でした。最高の見せ場はボンドとグラントのオリエント急行内の格闘ですが、狭い車内がより緊張感を高めていたと思います。ペドロ・アルメンダリスが演じるクリムの存在もより物語を面白くしています。彼はイスタンブール在住でボンドを支援する役回りで英国海外情報局のトルコ支局長という肩書きのようですが、どうも胡散臭い雰囲気がして最初は「この人は実は悪役に違いない」と思いながらいつボンドの命を狙うのかとドキドキしていました。また、ロッテ・レーニャ演じるクレッブ大佐は非常で冷淡なスパイで小柄ながら腕力もある(冒頭のシーンでグランドの体力チェックのため体にパンチを浴びせる)女性なのかと思ったら最期は実に非力で毒がぬってあるナイフ付の靴で蹴り上げるしぐさがとてもぎこちなく銃で撃たれる最期はあっけないものでした。ボンドガールの女性達は皆似たようなタイプが多く、白人、金髪、ブルーアイで区別がつかない事が多いですが、このダニエラ・ビアンキは印象に残りました。上品な中にもセクシーなタイプで女性からも好感を持たれるタイプではないでしょうか。DVDのメイキングビデオに最近の(おそらく60歳過ぎてから)インタビューが入っていたのですが、さすがにピークの美しさはないものの上品なイタリアのおばさんという感じになっていました。あのボンドガールを演じ5年後には芸能界を引退したようです。
【スティーヴン・ジェラードの妻】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-13 22:52:48)
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