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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
製作国英,米
上映時間115分
劇場公開日 2015-03-13
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
本作品はエニグマやアラン・チューリングの人生をモチーフにした暗号解読機作製に関するドラマの体裁をとっておきながら、本質的には「価値を誰が判断できるのか」そして「誰の判断が正しいのか」という問題を投げかけてくる作品であると感じました。

セクシャリティに関する善悪の判断の正しさ、救うべき人命とそうでない人命を選別する正しさ。いずれの判断も絶対的な「正しさ」は存在し得ないのでしょう。それでも人間の価値判断によって罪悪が規定され、感情によって誤った判断をし続ける。これに対して機械(エニグマや解読機)の判断には主観はなくブレもない。本作はそうした人間の不確かな「正しさ」の基準によって翻弄された天才の姿が時にコミカルに、また悲哀に満ちて描かれていました。

それでも結末に希望を見出すとすれば、現代という時代が過去の判断の過ちを認め、多様性を包摂する社会へと変わりつつあるように描かれていることではないでしょうか。人間は間違える。それでも、人間は捨てたものじゃないよ、といったメッセージを私は読み取りました。味わい深く素敵な作品でした
もっこり八兵衛さん [映画館(字幕)] 8点(2015-06-10 22:41:57)
その他情報
作品のレビュー数 92件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.19
このレビューの偏差値 53.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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