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《ネタバレ》 只今絶賛松ケンブーム中なので(個人的に)観てみました。
漱石の原作を読むべきが否か迷った結果、鑑賞する前に松ケンの「第十夜」だけ読みました。 この映画に於いて、十話の中で好きなのは、小泉今日子の声と佇まいが良い第一夜。和尚がすごい第二夜。全体の雰囲気が統一されかなり原始的に恐ろしい第三夜。荒唐無稽なようでかなり筋が通って共感すらできる第五夜。思い切り当世風なのが逆に後にはもっとも時代を感じさせることになろうと予想されるがノリと芸術性で押し切った第六夜。「ごっつええ感じ」を思い出さずにはいられない第八夜。他の方も書いておられますが、緒川たまきの魅力が120パー溢れる第九夜です。 そして鑑賞の翌日の今日、早速図書館に再び走りこの話をすべて読みました。 どう思ったかと言えば、「…漱石って、凄ぇ!!」改めてこの日本屈指、明治の大作家に心酔しました。皆さんもどうぞ機会があったら読んでみてください。すると、「第八夜」には、あまりに遠すぎて「よくもまあ…」と呆れつつまた笑ってしまい(笑 誰もがハチャメチャだと感じるであろう松ケン主演の「第十夜」は、この中では意外やかなり原作に忠実な方 。 でも、原作の方がずっと笑います。漱石で笑うか?と思う人は是非! というわけで色々と深い楽しみをたくさんくれたので、この点数に致します。 【air】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-10-03 02:45:41)
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