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パラノイドパーク のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パラノイドパーク
製作国米,仏
上映時間85分
劇場公開日 2008-04-12
ジャンルドラマ,犯罪もの,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 アレックスは、故意ではないけど人を殺して、結局この映画の中では最後まで裁かれたりはしません。
だけど、既にしてもともと普通の子である彼は「あのこと」以外は無感覚、という「地獄」の中にいます。
そのことがもう、何よりも勝る罰である、ということが、ふいに彼だけが夜の暗闇にいるように黒くなったり、時間がゆっくりになったり、見えてても見えないほどに人に焦点が合わなくなったり、初体験ですら無感動であったりするシーンによって、余すところなく表現されていました。
彼は相変わらずまだ何も損なわれていないように美しく若い。まわりの友達も、野原も相変わらず、スケボーも格好良く気持ちよく世界は美しい。でもどうやっても消えない、罰せられないことによる無感覚の地獄は、手紙を焼いて、まだもう少し長引くかもしれない。だけど、そう長くはないだろうことはわかる。「あのこと」以外に唯一、彼の具体的に感じ取れる現実として、確実に自分を疑っている刑事の存在がそれを予感させているから。こういう美しくて苦しくて「クールな」映画こそが、「大事なこと」を若い人に訴える力が本当にあるのかもしれない、と思いました。
airさん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-02 18:34:32)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
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100.00%
218.33%
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5325.00%
6433.33%
718.33%
8216.67%
900.00%
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作品の標準偏差 1.60
このレビューの偏差値 59.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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