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《ネタバレ》 他レビュアー諸氏の辛口批評を確認すべく気合を入れて鑑賞。 確かに怪物達の描写はイマイチ、無闇に不安感を煽る宗教オバサンの存在にもイラついた。でも、何だかんだ言ってもキリスト教が最大勢力の国で作られた映画なのだ。宗教観バリバリの描写は止むを得ないだろう。 終幕近くの巨大な怪物の描写には荘厳な感覚を覚えたのも事実。最後の最後、宗教とか一切関係なく純粋に子供に会いたいと願い、皆の制止を振り切って一人霧の中に出た女性が生き残る(ご丁寧に「地獄へ落ちろ」とまで言い残して)描写も、何かを暗示している様で興味深かった。 ここまでなら7点は献上しても良いと思う。だがしかし、しかし!! 自分の子供を自ら殺める描写だけはどうしても勘弁ならない。確かにあれだけの壮絶な状況を経験したのだ、どうしようも無く絶望的な状況で「あれ」は取るべき唯一の手段なのかも知れない。だが、結局最後は死んでしまうとしても親というものは自分の子供を自ら殺めてはならない。 最後の最後まで、例え僅かな希望しか無くとも、自分を犠牲にしてでも息子を生き永らえさせる行動に出るのが親なのでは? 本作はハリウッドのメジャー企業が大金を投じて作成した映画だ。 なのでその描写には少なからず社会的な責任が生じると私は思う。この点から、こうした映画にしてしまった製作者側への抗議を込めて0点とさせて頂く。
【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 0点(2009-05-06 12:57:58)(良:6票)
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