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《ネタバレ》 原作未読。この作品は、、、原作が素晴らしいからかもだろうにしても大変良くできている。いろんな悪意が表現されていて、それぞれが他人をいかに傷つけているかを自覚せずに他人を安易に傷つけている。そして最も悪意が薄そうな祐一が世間的には大罪人大悪人にされているのが、象徴的。メディアや増尾君の取り巻きのような野次馬的な悪意の連中に対してのバスの運転手や永山君の破壊行動がやつらに対する観客の鉄槌であり、柄本の説教や完全な被害者存在の樹木の頭を下げるシーンがすべての悪意に対する抗議であり皮肉となる。ぼくはこの作品、祐一光代には心しみいったなあ。深津さん賞取りになったけど、ぼくには樹木の演技の方にズシンときたなあ。それと、満島さん、時間は短かったけど、好演でした。柄本はいつもの安定感があった。演出映像も十分満足できたし、日本映画としてはかなり高評価できると思いました。
【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-23 19:30:41)
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