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大ネタ自体はなるほどクラスなんだけど、この作品以降同様なテーマの事件が実社会で頻発していることを考えると原作の先見性は称賛に値する。本作の素晴らしいのは先ずキャスティング。古い作品だけに往年の演技派が勢ぞろいしているが、皆持ち味を発揮してるし、その演技見るだけでも堪能できる。その中でも際立って素晴らしさを発揮したのが桃井かおり。まさしく球磨子を演じきった。本当に憎らしい。それと岩下志麻の氷のような美しさ。僕はどうにも極妻世代なのでそのイメージしかなかったけど、改めて見直した。宗春君に会いに行った時のノースリーブと胸の色気、中学生の肩に手を回して色仕掛けかよ、そして法廷では恫喝と、酷なことしよると思ったけど。ぼくも柄本明と同じで法は見逃しても人情では許さんぞ派。それにしても森田健作や鹿賀丈史の証言あって、生命保険の時期と額。息子の遺言書は燃やされおりしかも中学生の証言。僕の市民感覚は無期懲役なんだけどなあ。緊張感ある展開といい、邦画として相当な良作です。
【タッチッチ】さん [インターネット(邦画)] 9点(2019-09-16 20:17:38)
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