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《ネタバレ》 某仕置人にて幾多の許せぬ悪を金づくで手に掛けてきた念仏の鉄こと山崎努さん、老いて依頼する側に。本田博太郎までいるし、これは痺れる。さて、どんな護送劇→復讐劇になるのかと手ぐすね引いて待ち構えたのですが…惜しいなぁ。名優揃いだし、何より「5人vs1億2千万人」「賞金10億」「クズの楯」のインパクト。これは見たくなる。掴みはオッケーだ。そしていざ始まってみると、インパクト狙いか時間の都合か、案の定邦画にありがちな不自然さが目に付き始めて気が散る。事件の話をしていたらタイミングよく流れる事件報道、どこぞの山道を放浪してやっと通りがかった車を止めると被害者の父w、ニュースで遺書を読み上げる、仲間が撃たれて死にかけてるのに救護活動を一切せず死ぬのをじっと見届ける、護送完了したものの大勢に囲まれていつ殺されるやも知れない状態にある清丸をいつまでも寝かせたままにしておいて屋内に入れようともしない、あれだけガッチリと身を隠していた蜷川が最後にあっさりと姿を晒してしまう…あのままほっといても拘置所で誰かが始末してくれたんじゃないかなぁ。あんなに用意周到の人が我慢出来なくなっちゃったのか?どうせなら指をボキボキ鳴らしながら清丸の腰に突き立てて欲しかったよ。出て来た意味が全く無かったしね。依頼を引っ込めるよう説得されに来たみたいな。結局最後は清丸の死刑が決まり、クズらしい台詞で終わる。登場人物の誰一人として得しない映画。派手なカーアクションもあるし緊迫感もあるし、手間もお金も掛けてると思う。まぁそれなりに楽しめたので、半分の5点で。どうでもいいけどこれ見てる時に偶然ローカル局で新必殺仕置人がやってまして、丁度鉄が指をボキボキ鳴らして殺しが始まるタイミングでした。やっぱドラマにはある種の爽快感が必要だと改めて感じた。
【にしきの】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-28 01:12:50)
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