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《ネタバレ》 ネタバレ有りのマークを表示しましたが、多くの方に劇場にて新鮮な思いで楽しんでいただきたいので、なるべく核心に触れないよう気を付けます。
この映画を見ようと思ってらっしゃるほとんどの方が原作を知っていると思います。前半はまさに原作通りですが、後半からオリジナル展開に。懺悔に訪れた例の男性にかけられた呪いが波及していき、露伴達にまで影響を及ぼしていく。それをどう解決していくかといった物語になります。 仮面職人役の玉城ティナ他、配役がとても良い。荒木漫画らしい癖のある役どころに皆ハマってます。ドラマ版と同じく菊地成孔の劇伴も不安を煽る展開によくマッチしてます。いい曲だな~と思いながら鑑賞しました。 露伴の能力ヘブンズ・ドアーは肉体を持つ相手にしか効果を及ぼさないため、目に見えない「呪い」という力にどう対抗するかが焦点になります。このシリーズはそんな露伴の能力ですら解決しづらい問題に直面しまくりですが、ある意味これまでの高橋一生版シリーズの中で、ヘブンズ・ドアーの力を最も有効に活用出来たお話になったのではと私は感じました。 呪いというのはその対象に非があるなしに関わらず、発動してしまったら災難が降り掛かるもの。これはとんだ不条理。今回は誰が救われ、誰が報いを受けるべきかが明確になっている点が感動ポイント。なかなかにしてスッキリとした良い気分で劇場を出る事が出来ました。綺麗に解決したな、と思えます。 ちょい厳し目に見るなら、若干間延び感。リズム良く見せるなら90分で出来る。ジメッとした荒木ワールドをじっくりと体験という意味の「間」だと思うのですが、そこは個人差が生じるかも知れません。終盤は一気に勢いが出るので、そこまではのんびりヴェネツィアの情景をお楽しみ下さい。 【にしきの】さん [映画館(邦画)] 8点(2025-06-11 16:17:16)★《更新》★
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