| 作品情報
レビュー情報
主人公の側に共感できない、というのが決定的にまずい。
レオンというのは日頃は金のために人を殺すという極悪非道な人間のわけで、それが少女を守り、その仇を討つという大義名分ができたとたんに「正義の味方」に早変わりされては困る。 女の子を守るという一銭にもならず、かつ危険をともなう事を、レオンがあっさり引き受けるのも分からん。殺し屋ってのは感情的に最もドライな人種であるはず。どうやらマチルダ一家に恩があったわけでもなければ、事件の起こる前にマチルダと親しい友達であったわけでもなし。 レオンは殺人場面以外では極めて「良い人」のように描かれており、だからマチルダを守った、ということなんだろうが、だとするとそういうレオンがなんで殺し屋をやってるんですか、という疑問がわく。 これらの部分を説得力ある描き方をしていないから、すべての展開がご都合主義のようにしか思えない。 あと、マチルダがクソ生意気で、まだ色気がまったくないという点も僕にとっては良くない。思い入れる人物がいない。 なので、スタンフィールド一味が悪徳警官だったとしても、結局悪と悪の戦いでしかない。特殊部隊の警官もぶち殺しまくるし。彼ら個人個人には、何の罪もないわけですよ。 こういう映画、感情移入できるかどうかが全てでしょ。俺はできなかった。そんなに評価すべき映画とは思わんね。 【佐吉】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-07-04 23:48:14)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |