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《ネタバレ》 (夫じゃなくて妻投稿です)。主人公の女の子の結婚生活は私と旦那の結婚生活に似ています。つまり体とか愛とかそんなのではなく、まさに「男の子と女の子」の関係ということ。私はアスペルガー症候群で、オシャレとかファッションとか格好いい芸能人とかに生まれたころから興味がなく、自分が女だったなんてこれっぽっちも意識していなかったなあ。結婚なんかするとも思っていなかった。これは映画の主人公や登場人物にも言えると思う。主人公なんて父親にずっと育てられていたし、異民族の女の子は自分の世界に入ってヤニ吸っているし、宮中には男か女かよくわかんないようなのがいっぱいいた。「私女の子だもん」というキャラクターは少数派だ。でもいざ反乱野郎が攻めかかってきた時、男が絶望していた時、未来に希望がなくなった時、映画の中で最後まで戦い、男に希望を与え、男のために泣き、男が自殺した後もその体に命を宿しつないだのは、確かに彼女たちの体の中にあった「母性」だった。その母性の凶暴さはたるとに侵入した野郎を大砲でぶっ飛ばす場面が、強さは男を顎で使い、敵を銃で脅す度胸が、優しさは馬小屋の中の銀河の涙が、そして希望は彼女の中の命が象徴していた。男にそんな事が出来た? ギャルを追っかけまわした奴とか夢を追いかけて見境を失った奴とか、自殺しちゃった人とか、とにかくかわいそうな人たちばかりだった。終盤、全てが廃墟になった。私自身結婚前に強姦被害にあっていて、私の子宮はあの廃墟よりめちゃくちゃだ。理不尽で空虚でぐしゃぐしゃで、そんなことする男は馬鹿らしいし哀れだ。私も銀河とか違うものだけど大切なものをぬぐいさられた。でも彼女は奔放に生きたらしい。私もいつか元気に奔放に生きたいな。巷で言われている「男をメロメロにする」女として生きる事は無理かもしれないけれど、そういう意味の「女」なんて日陰のキュウリみたいになりうる存在なんだ(「あれは男だっけ?」)。そして核弾頭並みの攻撃能力と自分と愛する人に対する最強の防衛能力を兼ね備えたそういう意味での「女」は、誰かの為に戦い、泣く事で私も持てるんじゃないかと思う。「女とは母性であり、母性とは愛の上にはためく旗である」これが私の出した答え。先生はどう思いますか。私はこの答えを出すまでに映画を見てから4年間使ったよ。
【はち-ご=】さん [レーザーディスク(邦画)] 9点(2008-06-14 01:19:29)
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