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《ネタバレ》 当時の映画スター大集結とのことですが、僕はほとんどの俳優を知りませんでした(75年以上も前だもんなぁ…)。当時のスターなんて、今以上に気難しそうなイメージがありますが、多数のキャラクターが登場しながらも全員の個性が良いバランスで立っています。
パッパラパーなバレリーナ、こそ泥ジェントル、悪人面で高慢なヘボ社長、余命短い豪遊おじさん、優しいが金の力に弱い娘と、それぞれのキャラクター造形が面白い。 ほとんどのキャラクターがお金を中心に、他人と接しながら悲喜こもごもなストーリーを繰り広げているのに比べ、ただ一人ダンサーだけは金に興味がなく、目先の恋の相手一人の存在だけでルンルンしているという対比は良いんです。良いんですが、それでもやはりちょっとでもいいからそれぞれ全員と絡んでほしかったなぁ、というのが惜しまれる点。 特別に面白いかというとそうでもないんですが、アカデミーに相応しい、隙がなく深みのある上品で見どころの多い映画。 DVDのおまけに入っていたグランドホテルの短編コメディミュージカルバージョンともいえる『Nothing Ever Hppens』は、本編より軽薄でマヌケで、この雰囲気のが好みだったかも。紳士のキャラクターなんかはこっちのが好きでした。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-05-15 00:44:56)
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