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《ネタバレ》 ノリの軽いアクション・ヒーローコメディかと思っていたが、大分違う手触りに少々戸惑う。確かに笑える部分も多く、コメディの要素は多い。一般的なバカ映画ならこういうノリはアクションシーンであろうと継続され、バイオレンスを笑いにするのが常套手段であると思う。しかし、本作でのバイオレンスシーンはシリアスでハード。アクションシーンではあまりおちゃらけず、痛みを表現している。
特に幼い女の子が殺戮をする場面なんか陽気な音楽が流れてて爽快に感じてもおかしくないのに、マジメに残酷な描写がされるためか、どこか憂いを帯びている。 デイブ君らが敵に追いつめられるようなシーンはハードに描かれ、なかなか笑えない。 それなのに映画の雰囲気自体はすぐに陽気に戻ったり、という温度差が実は気持ち悪かったりする。何も考えず楽しめる爽快アクションとはちょっと違うのである。 とはいっても、敵味方脇役に至るまですべての登場人物に愛嬌があって非常に楽しい。 ヒットガール演じるクロエちゃんはクソ可愛い。クソ可愛いだけに、殺しに哀愁がにじむ。耳に残るポップでハードな楽曲の数々も素晴らしい。 少しだけ気になった点と言えば、デイブ君の立ち上がる動機が弱いところ。ヒットガール親子がしっかり戦う宿命を持ってただけに、主人公のデイブ君が薄すぎるのが少し残念。 しかし、2時間しっかり釘付けにされたし、コメディ&ヒーローハードバイレンスという新鮮味のある娯楽作品でした。面白かった! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-25 18:19:59)(良:2票)
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