Menu
 > 作品
 > シ行
 > 少年は残酷な弓を射る
 > すべからさんのレビュー
少年は残酷な弓を射る のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 少年は残酷な弓を射る
製作国英,米
上映時間112分
劇場公開日 2012-06-30
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
これは意地が悪い。異色。徹底的に、行間を読め!という作品。
はっきりしない映画が嫌いな人にはおすすめできない。

オープニングから時系列がグチャグチャで、断片的なシーンだけが映しだされ、混乱させられる。
「何か大変なことが起こる」ということだけを明示し、主人公の息子ケヴィンの幼少期に話は遡る。

エヴァが出てこないシーンはほとんどなく、エヴァがみたもの以外は描かれない。そのため、ケヴィンが母親のいないところでどのような行動をとったのかが分からないようになっている。いったい、何なの?というモヤモヤと倦怠感、不安感、得体のしれない恐怖感をエヴァと一緒に体感できるという、非常にいやらしくも巧みな演出である。
それだけに、エヴァさんの心の変化すら描く事をすっとばしたかのようなラストは、ちょっと納得いかなくもある。

悪夢のような演出には不快感をおぼえながらも魅了されてしまったし、考えれば考えるほど傑作だったような気もしてくる不思議な映画。

すべからさん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-15 18:43:02)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
418.33%
518.33%
6541.67%
700.00%
8433.33%
918.33%
1000.00%
作品の標準偏差 1.43
このレビューの偏差値 56.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
少年は残酷な弓を射るのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS