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《ネタバレ》 謎解きメインであるが、オチは途中で気づいてしまう。既存の妄想・多重人格もので使い古された内容になってしまっており、全体的に物足りない感じ。コンセプト的には陳腐であるが、映像にはパワーがある上、異様な雰囲気を醸しだしており見ごたえ十分。切り立つ崖、打ち寄せる波、激しい雨、舞い散る灰、撒き散らした書類、折り重なる死体など背景の映像が心に残るのも印象的。ラストの解釈はいろいろあるだろうが、自分が犯した許しがたい罪への贖罪という観点からすると、「正気を取り戻し自ら進んで手術を受け入れる」という考え方が一番しっくり来ると思う。いずれの考え方にしても主人公の犯した罪の深さを十二分に表現しているラストである。まあまあ及第点ってことで。
【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-05-13 13:08:58)
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