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アデラインの年齢...世代...。誰もが願う永遠の若さの意味とは...。アデライン。29歳のとき、彼女が落雷による電磁圧縮作用で得たのは、1日たりとも老化しない体。100年の時が経ち、孤独に苦しめられ続けた彼女。彼女が不老となってすぐ、FBIに拘束された経験から、10年単位に素性を変えるようになる。ともに暮らせる人も無く、過去を思い返しては悲嘆に暮れ、最愛の一人娘も老い、愛犬の死も何度も経験し、そしてそんな生活がいつまで続くかも分からない。叶わない願いだからこそ「不老」は魅力的なわけだが、老いないだけでは失うものの方が多いようだ。でも、彼女は自らの死を以てそんな状況を終わらせようとはしない。人生そのものを大事にする彼女は、本質的に「前向き」な性質なのだろう。(それとも宗教的な?)そして、全編通して映像の美しさが印象に残る作品だ。まあ、主演のブレイク・ライブリーが美しいのは間違いないのだが...神々しさすら感じるほどだ。アデラインが、もっと地味で男から言い寄られることの少ない女性だったら、また違った人生だっただろうと思ったりして。彼女はパーティで知り合った男性エリスと付き合うこととなるが、今までの経験からあと一歩が踏み出せない。娘からの後押しもあり、やっと彼の愛を受け入れることを決心する。そしてそんな彼女にラストシーンで本当の幸せが舞い戻ってくる。その内容と顛末は観てのお楽しみ...。普通の人なら落ち込むこともある現象が、彼女にはこの上ない幸せなのだ。軽くほほ笑む彼女に観客はゆったりとした温かみを感じるだろう。久し振りに出会った素敵な大人の物語だった。ハナマル!
【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-03-17 23:26:42)(良:2票)
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