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サンセット大通り のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サンセット大通り
製作国
上映時間110分
劇場公開日 1951-10-05
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 売れない脚本化が、過去の栄光にすがりついて生きる往年のハリウッド女優と出会い、愛人となり、その狂気の愛から脱出できず、殺されるという物語。撃った女優は本当に狂ってしまう。終始興味を惹く展開で、意外性があり、退屈はしない。脚本がすぐれていると思うが、疑問に思うこともある。最初にプールの死体を見せる必要はなかっただろう。最後は殺される。誰に?ノーマに。いや、そこはひねってあるだろうと予想したが、ひねってなかった。死体が誰かはわからないように提示すればよかった。死体が状況を解説する映画はリアリティがなく、笑止千万。死んだ後のことは蛇足だろう。ノーマは終始オーバー演技だが、ずっとそればかりなので、後半いささか鼻についた。演出過多なのだ。撮影と勘違いして演技するノーマの顔のアップで終るエンディングは不要。ギリスを撃ったあとの狂気の顔をアップで見せればいいのだ。無声映画のように。死体がライトアップされたプールに落ちるのもやりすぎ。その必然性がなく、ただ派手に見せたいだけ。意表をつくチャップリンの真似は必然性がない。まさにハリウッド流。ところでギリスに殺されるほどの落ち度があっただろうか。彼を慕うベティを屋敷に呼んで正直に全てを話し、人生をやりなおそうとしたではないか。その矢先に殺された。悲劇なのだが、演出過多のせいで、どこか喜劇のような印象さえ受ける。ノーマは大金持ちで、時々お客も来るのに、何故屋敷があれほど荒れ果てているのか不思議である。ノーマはギリスの前ではお金持ちのふりをするが、本当は落ちぶれて貧乏という設定の方がしっくりくる。ノーマがスターの面目を保てるほどのお金持ちなら、あれほど過去にしがみつき、精神を病むこともないだろう。ベティが婚約者を捨ててギリスを好きになる展開も説得力に欠ける。なにかロマンティックな出来事が必要だったろう。ギリスはギリスで野望に燃え、ノーマを利用してハリウッドで成功しよう(あるいは金持ちになろう)と企んだが、最後にとんだしっぺ返しを受けるという展開であれば見ごたえがあった。野望と狂気のせめぎあい。それがハリウッドなのだから。少し詰めが甘いように思えた。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-15 21:29:40)
その他情報
作品のレビュー数 141件
作品の平均点 7.64点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
332.13%
442.84%
521.42%
62417.02%
72719.15%
83524.82%
93121.99%
101510.64%
作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 47.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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